サクラをやっているキッカケは、どこにでもあるごく普通の求人誌に載っていたパソコン管理という仕事に応募したことです。

でもあまりサクラという意識はなくて、あくまでもインターネット関係のアルバイトという感覚ですね。

初めは少し怖そうなところかなとも思ったのですが、面接に行って断り切れなかったので、バイトとして入社したのです。

給料は、完全歩合制の報酬です。

時給より断然、たくさん稼げます。

営業成績という堅苦しい感じではなく、どれだけ多くの男性を処理したかによって、報酬は計算されています。

大きな声では言えないのですが、上司が持ってきた膨大な数のメルアドにあるサイトのURLが記載されたちょっとエロいメールを女性名を使って一斉に送信するのです。

そして、そのメールを受けてサイトに入会してきた男性にファーストメールを送ります。

メールの文章を作成する必要はなく、定型文を送るだけです。

もちろん全自動ですが、細かな管理を僕が担当しているわけなのです。

会員男子が怒ったり、サイトから退会しようとしている場合、僕の出番です。

僕が上手に男性たちをなだめてあげるのです。

それでも、退会してしまった場合、それ以後の処理は上司の仕事なので、僕は何もしなくてもいいのです。

上司からはひとりの男性に、時間をかけすぎてはいけないとよく言われています。

時間をかけて回収が困難な額を得るよりも、ささっと退会させて、退会費を取るようにして、とにかく数をこなしたほうがよいというのです。

そんなわけで、最初に出す勧誘メールが非常に重要な意味を持ってくるのです。

このメールの内容は、サクラがかんが増すので、サクラひとりひとりによって、その内容には差が出てきます。

そこで男性が呼べるかどうかが決まりますから、ここが勝負と言っても過言ではありません。

歩合制の報酬の評価は、ここにあるわけです。

正直なところ、僕はこの仕事を長く続けるきはありません。

なんとなく怪しい会社ですし、運営しているサイト名も、毎月変わっていますから、もしかしたらいつか摘発されるのではないかと想像しています。

そうなった場合は、もちろん自分も同罪ですから、危険な目に会うかもしれません。

しかし、幸か不幸か、僕ほどのスキルを持ったサクラはそういないらしく、会社がなかなかやめさせてくれないのです。

自分では、いわゆる裏の仕事をしているのだという感覚はあって、結構罪悪感も抱いているのです。

そうわれわれが逆援助サイトを利用して罪悪感があるようにね。